第4部分 (第3/5頁)

びあがらせた。

「文彥くん、それにしてもあの林から、洋館まではどのくらいあるの?」

「はあ、だいたい三百メ��去毪�槨い坤人激い蓼工堡欷傘⒌坤��亭�頹��盲皮い蓼工�欏!��本€距離だと、百メ��去毪�槨い扦悉勝い扦筏紺Δ��

「それじゃ、もうソロソロいきつきそうなものだが……あ、ここに鉄ばしごがついている」

どうやら、抜け穴の終點にきたらしい。さっきとおなじように縦穴がついていて、そこに一すじの鉄ばしごがかかっている。そして、穴の上から明るい光が……。

「文彥くん、気をつけたまえ。抜け穴の外になにが待ちかまえているかわからんからね」

「はい!」

金田一耕助がまず鉄ばしごに手をかけた。一步おくれて文彥もあとにつづく。と、そのときだった。上のほうから聞こえてきたのは、きぬをさくようなあやしい悲鳴。それにつづいてドタバタと、床をふみぬくようなはげしい足音、その足音にまじって聞こえるのは、チャリン、チャリンと金屬のふれあう物音。……それこそ、あの西洋よろいの身動きをする音ではないか。

黃金と炭素

金田一耕助はそれを聞くと、サルのように鉄ばしごをのぼっていった。

縦穴を出ると、そこにはたたみが三畳しけるくらいの、せまい板の間になっていたが、壁のいっぽうが大きくひらいて、そこから隣のへやの光がパッと、さしこんでいるのだ。

と、見ればそのへやのなかでもみあう二つの影、ひとりはさっきの西洋よろいなのだが、もうひとりは|筋《きん》|骨《こつ》たくましい大男である。

大男はいましも西洋よろいをいすに押しつけ、縄でぐるぐるしばっているところだった。西洋よろいはもう抵抗する勇気もうせたか、ぐったりとして、相手のなすがままにまかせている。金田一耕助はそれを見ると、

「なにをする!」

叫ぶとともにへやのなかへおどりこんだが、この聲に、ハッとふりかえった大男は、金田一耕助のすがたを見るとにわかにかたわらのテ��芝毪紊悉摔ⅳ盲俊�毳轔氓去毪�槨い韋嬰螭蚴證摔趣輟ⅳ悉盲筏趣肖�轆送釘菠膜堡俊�

びんは暖爐の角にあたって、木っぱみじんにくだけるとともに、なかからパッととび散ったのはなにやらえたいの知れぬ�し勰��

金田一耕助はたくみにその下をかいくぐると、

「なにをする!」

ふたたび叫んで、手にした懐中電燈を相手にたたきつけた。

相手もしかし、たくみにそれをさけると、猛然として耕助におどりかかってきたが、いや、その力の強いこと。耕助探偵はたちまち床の上に押し倒され、おまけにぐいぐいのどをしめつけられ、いまにも気が遠くなりそうになったが、そのとき抜け穴からとびだしてきたのが文彥である。このありさまを見ると、ポケットにあった黃金の小箱を、とっさのつぶてとして、はっしとばかりに大男にぶっつけた。

おどろいたのは大男だった。ギョッとしたように金田一耕助からはなれると、こちらにむかって身がまえたが、そのとたん、文彥もおどろいたが、相手のおどろきはそれよりもっとひどかった。

「ア、ア、ア、ア、ア……」

ああ、それは口のきけない牛丸青年ではないか。牛丸青年はしばらく、文彥と金田一耕助を見くらべていたが、

「ア、ア、ア、ア、ア……」

ふたたび奇妙な叫びをあげると、

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